「某A局(全国波テレビ局)からこのような制作受注予定がある。」
その会社は、本物と思われる受注書を制作会社の代表者に見せました。
「だけどね、支払いが60日で、うちも立替経費が回らないんだよね。好きなだけ委託するから、立替経費見てくれないかなぁ。」
制作会社の代表者は、どうしてもその仕事が欲しかったようです。
私に対し、始めはアドバイスだけ欲しい、元請けの信用情報だけ調べて欲しいということだったのですが、彼にとってはネガティブになってしまった調査結果ないしアドバイスに、少し熱くなっていました。
元請けは、あらゆる業種が目的に入った設立後10年以上の資本金1000万円の普通の株式会社。
ホームページはリニューアル中とのことでトップページのみ。今や便利になったインターネット上に、本業らしき、線のある情報は見当たりません。
伏線を探します。
1時間ほど検索エンジンと格闘し、代表者の名前の漢字一文字を同音語にしている同一人物情報を見つけました。
さらに、実態は同じと思われる代表者別名の株式会社が、公にはしていないワンルームほどの事務所を都内に点在させ、ある駅には5箇所も所在させているという情報も得ました。
こっちの別会社は、表向きはポータルサイトっぽい情報サイトをいくつか運営しているようでしたが、どれもあまり手の込んだものではなく、事業の化粧程度です。
システムには明るいようでも、ネット上に散乱して片付けられていない情報履歴から、いろいろな顔が見え隠れしました。
直感で「出会い系」
精査して「詐欺系」でした。
詐欺は、偽ブランド品を始めとしたオークション詐欺が多く見られ、説明十分な証拠と判断できました。そこで調査一旦終了、報告と相成ったのです。
制作会社の代表者は、冒頭の流れを私に説明し、確実に仕事が来るならお金を立て替えてもいいと思ってるので判断してくれと言いました。
私は、絶対にやめたほうがいいと言って、その理由として、調査結果よりも与信の尺度を少し教授しました。(次回へ続く)
ジェット調査事務所


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